TOP活動実績1998年

(23) 帰納的学習を用いた訳語推定手法における学習対象選択の有効性に関する一考察
     情報処理学会第57回(平成10後期)全国大会, 講演論文集(2),pp.255-256,1998-10.

 近年、我々には母国語以外の言語を扱う機会が増えており、そのために機械翻訳に対する需要が高まりつつある。しかし、実際の機械翻訳システムには種々の問題がある。そこで、機械翻訳システムにおける辞書未登録語の問題の解決を目指し、我々は帰納的学習を用いた訳語推定手法を提案した[1],[2]。そして、評価実験において4つの異なる分野から抽出した辞書未登録語での手法の有効性を確認した。しかし、この評価実験において推定結果の優先順位を決定する方法が十分でないこと等の幾つかの問題点が考察された。そこで、本稿では、この訳語推定結果の優先順位決定方法の問題を解決するために既出の原言語と目標言語の文字列の組を利用し、システムが自動的に訳語推定に利用する単位の確からしさを評価する方法を提案する。
PREVIOUS << >> NEXT