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(6) 光ビームの超集光 工学部研究報告(北海学園大学), 第30号, pp.23-36, 2003-2

 従来、光ビームの集光においては, 光波面の形状は完全な球面にしたときに,回折限界の最大集光強度が得られると考えられてきた. ところが、このことが成立するのは, 光ビームのフレネル数が大きい場合だけであることが, 最近の理論的研究およびそれに続く実験的研究によって明らかとなった. 本論文では, このような従来の回折限界を超える集光を超集光と名づける. 超集光の特性を明らかにするために, 光ビームとしてガウスビームを取り上げ, 球面収差がある場合について, 軸上強度分布の比較的簡単な式を導出する. この式に基づいて, 軸上強度分布を求めて, そのいくつかの例を示す. さらに, これらの強度分布とその式に基づいて, 超集光の原因を考察する. 
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