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(36) 情報量に基づく帰納的学習による音声対話処理手法の性能評価
    情報処理学会研究報告(2002-FI-68)(2002-NL-151), pp.29-34, 2002-9

 我々は,実対話例から帰納的に学習する音声対話処理手法を提案する. 従来の帰納的学習の共通部分と差異部分を拡張することで,効率的な学習を実現する. 学習能力の向上は字面上に現れない共通を認識できることと考え,情報量,共起頻度,相互情報量に基づいて共通部分の定義を行う. 音声対話には,間投詞,各人の表現の癖,雑音,音声認識の誤りが含まれる. このような表現が含まれる入力から,システムは発話者の意図を汲み取り,応答する必要がある. 共通部分は表層的に多く出現する部分であり,差異部分は特徴ある部分と考えた場合,情報量の低い部分を共通部分,情報量の高い部 分を差異部分と置き換えることができる. 本手法に基づくシステムを構築し,ATRコーパスを用いた評価実験を行い,その結果を述べる.
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