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(2) 視差の異なるランダムドットステレオグラムに対する脳内処理過程の比較
  日本エム・エイー学会誌 生体医工学 第42巻特別号 プログラム・論文集, p.602, 2004-5

ヒトの両眼立体視における重要な手がかりの1つは両眼視差である.Random-dot stereogram(以下RDS)を視覚刺激とした先行研究において著者らの一部は立体視に関わる脳内処理部位が頭頂葉に関係していると推定した.RDSの視差別に全被験者のgrand average波形を比較したところ,立体視の認識過程において各チャネルの波形が互いに交差し電位がほぼ一定の値に収束する潜時が観察され,この潜時はRDSの視差が大きくなるに従って遅れることが確認された.本研究ではこの収束した潜時よりも前の潜時において,脳内のどの部位で処理が行われるかについて,等価電流双極子推定法による解析を行った.

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