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(9) 加算結果に対する正解選択と近似解選択時の脳内処理過程の比較
   第21回ファジィシステムシンポジウム講演論文集,pp.471-472, 2005-9

 ヒトの脳内では,正確な判断は左脳で,曖昧な判断は右脳で処理されるといわれている[1].このヒト大脳機能分化に着眼した著者らの一部は,先行研究として被験者が2桁の数字の加算を行い,2つの選択肢から答を選択する際の脳波を計測した.加算結果と一致する値が存在する場合と存在しない場合それぞれに関して実験中の被験者の脳波を計測し,加算平均後の脳波(事象関連電位:ERP)に対して等価電流双極子推定(ECDL)法による脳内処理部位の推定を行った.その結果,選択肢に加算結果の正解が存在しない場合のECDが右脳半球に推定されていることを確認した[2].本研究では,計算結果と選択肢の比較を行う過程での正解選択と近似解選択時の脳内処理部位の推定および時間的推移について比較を行った.

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