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(18) サイレントスピーチBCI - single-trial EEGsと音声信号の利用 -

松永桂次,山本圭一,田中一史,山﨑敏正,上條憲一,山ノ井髙洋
電子情報通信学会技術研究報告, HCS2010, pp.49-52, 2011-1

本発表では，単一試行脳波と音声信号を利用した新しいサイレントスピーチBCI（SSBCI）を提案する．本SSBCIは：①発生するジャンケンタスク遂行中に単一試行脳波を計測し，発話時のNS'成分に対応する区間を切り出す．脳波データにICAを適用した後，ECDLにより，ダイポールが運動前野に定位された独立成分を抽出する．一方，同時計測された音声信号のスペクトログラムを算出する．これら独立成分とスペクトログラムの関係をKalman filterで学習する；②サイレントジャンケンタスク遂行中に計測された脳波から，上記と同様に独立成分を抽出する．この独立成分をKalman filterに入力し，出力されるスペクトログラムから，サイレントスピーチの内容を予測する．その結果，「グー」，「パー」に対する独立成分は全て正しく認識された．