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(37) 3次元有限要素法による口唇部突き出し形状をもつ声道音響管モデルの音響解析
     日本音響学会秋季研究発表会,2-P-19,pp.323-324,1998-9.

 筆者らは,口唇部の突き出しを模擬するように単純化した放射形状に対して音響測定(1)およびシミュレーション実験(2)を行ない,放射インピーダンスが測定位置の違いによって急激に変化することを見出し,放射部を平面波近似することに問題があることを示した.また,母音発生時のだ円近似による声道音響管モデルを用いたシミュレーションを行なうことにより,管内に高次伝搬モードが生じ,音波伝搬特性に影響が現れることを示した(3).本稿ではこの母音発生時の声道音響管モデルの放射部に口唇を模擬したくさび型の突き出しを設け,3次元の有限要素法により音響管内の音響特性と放射特性の数値解析を行なった結果を報告する.
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