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(9) 左右視野に提示された単語の大脳での優位性について 情報処理北海道シンポジウム2001講演論文集p.89,2001-4

大脳半球の機能の左右差については数々の文献が示すように,周知の事実である.音刺激に対して優位性が反転することが知られているが,視覚刺激に関してはどのようであるかを調べた.
本研究では,左右の視野に独立な単語を提示し,その意味の認知にかかる時間を計測し,優位性を調べたので,報告する.山ノ井らは北海道情報処理シンポジウム’94で「視覚判断における大脳半球の優位性について」と題して発表を行っているが,以前の実験では刺激提示位置はCRT中央であった.視野中央部の刺激は視交叉によって左右脳の両視覚野に投射されることから問題があった.本研究では,これらの問題を回避する実験を考案し,フランスと日本において実験を試みたので報告する.
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