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(13) 高強度非回折性スペックルの生成とその移動量計測への応用
工学研究(北海学園大学大学院工学研究科紀要), 第2号, pp.165-172, 2002-9
近年,Durninによる理論的予測とその実験的検証に端を発して,非回折性の光ビーム の存在に興味が持たれ,多くの研究が行われている.著者らは,円環状スリットで照
射された粗面によって生ずる散乱場は,光軸方向に極めて長い相関長を持つスペック ル場,すなわち非回折性のスペックル場となることを見いだし,さらに,アキシコン
を用いることにより,高強度の非回折性スペックルが生成できることを計算機シミュ レーションおよび実験により明らかにした.本論文では,このような高強度な非回折
性スペックル場の生成法とその統計的特性について述べるとともに,その応用例とし て,光軸に垂直な方向に対してのみ高い感度を有するような物体移動量計測法を提案
し,その有効性を実験的に示す.
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