TOP活動実績2002年

(56) 3次元声道音響解析における有限要素法の計算の高速化
    電子情報通信学会論文誌(A), J85-A , No.11, pp.1211-1218, 2002/11/1

 本論文は,3次元有限要素法による声道音響解析の声遺伝連関数を短時間で求めるための計算上の工夫と境界条件の与え方について検討している.計算上の工夫ではある周波数での解を初期値とする反復解法を逐次的に利用して連立1次方程式を解くことと解析領域の一部に差分法を利用することの2点について検討している.また境界条件の与え方については,口唇放射部での境界条件について検討している.本論文で提案する手法を組み合わせることで,声遺伝連関数を求める際に最大14倍程度の高速化が実現されることを示す.
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