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(24) 拡張された微分法による近赤外微分スペクトルの相関解析
   第19回非破壊計測シンポジウム講演要旨集, p.151, 2003-11

 スペクトルの微分処理には,バイアスや線形トレンドの除去,ピークの先鋭化と分離,微小なピークの強調などの機能があり,近赤外分光法においては重要な前処理として通常1次または2次の微分処理が使われている.一方,微分処理には,次数の増加によるノイズの増強,ピーク位置のずれ(1次微分)や反転(2次微分)などの問題点がある.本報告では,これらの問題点に対処する方法として,微分演算の次数を実数に拡張するとともに,ピーク位置のずれを回避する方法を提案する.さらに,この拡張された微分法を米の近赤外スペクトルに適用して,微分スペクトルと成分との間の相関の微分次数依存性について考察する.

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