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(26) 有限要素法における3次元声道モデルの曲がりおよび断面形状の簡略化に関する検討
   日本音響学会誌, 第59巻, 第8号, pp.440-449, 2003-8

日本語5母音の声道形状をできる限りそのまま適用した声道モデルと,声道横断面のだ円近似,および声道の曲がりの省略という簡略化を施した近似モデルの音響特性を3次元の有限要素法を用いて求めた.これらの結果の比較により声道形状の簡略化の影響,及び声道壁を剛壁と仮定した場合の影響について検討した.
この結果,これらの簡略化したモデルが基準としたモデルの近似として有効と考えられるのは,第3ホルマント周波数程度までとなった.また,声道壁を剛壁とした場合,声道伝達特性に高次モードによる鋭いピークと零点が3 kHz前後から出現するが,声道壁を軟らかい壁とした場合,これらのピークと零点の発生が抑えられることが示された.

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