TOP活動実績2003年

(47) 画像処理を用いた農作物害虫遠隔計数システムの開発
   農業機械学会北海道支部会報, 第43号, pp.31-36, 2003-5

クリーン農業の重要性が高まる中,害虫防除のための農薬散布時期や散布量の適正化を図るために,フェロモントラップの設置をおこない,農作物の害虫発生状況を把握している.しかし,この作業は煩雑であることから,自動化が求められている.そこで本研究では,キャベツなどアブラナ科作物の最重要害虫であるコナガPlutella xylostella を対象として,画像処理技術を用いた害虫の識別手法の検討をおこない,離れた場所から害虫の発生状況を把握することを目的とした害虫遠隔計数システムの開発をおこなった.さらに,圃場での評価試験をおこない,コナガとそれ以外の昆虫を判別してコナガの数だけを計数し,携帯電話を用いて遠隔から結果が確認できた.

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