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[研究グループ構成]

   研究者:山ノ井高洋,高井信勝,魚住純,大西真一
共同研究者:菅野道夫(理化学研究所脳科学センター),村上新治(札幌医大),
        市橋秀友(大阪府立大),林勲(阪南大),高柳浩((株)情報科学センター),豊島恒((株)情報科学センター,本学博士後期課程),
        吉田香織(札幌医大博士後期課程),池田望(札幌医大博士後期課程),
        鈴木光弘(札幌医大博士後期課程),
        朝倉利光(北海学園大),岩井俊昭(北大電子科研),藤原裕文(室工大),
        原田康浩(北見工大),相津佳永(室工大)
   研究支援スタッフ(RA):豊島恒

[研究課題と成果概要]

� 痢.劵箸了覲仂霾鷭萢�・言語情報処理における脳内部位の推定と脳の知的システムの解析 (山ノ井高洋・大西真一) ]
 ヒトが視覚により物体の位置,動きの認知および言語を認知する過程における脳内処理を推定するため,いくつかの視覚刺激を提示し,その際の脳波を測定した.動きに対する認知課程を推定するためにCRT上を移動する二次元物体を視覚刺激として提示した.動きに対する視覚誘発電位は動きの向きとは無関係に,潜時100ms前後でMT野から頭頂間溝(Intraparietal Sulcus:IPS)を経て,潜時250msまでに中心前回(precentral gyrus:PG)で処理がなされていること,また中心前回での処理と前後して前頭眼野(Frontal Eye Field:FEF)で処理がなされていることを推定した.また左右の眼に対しての提示視差の異なる立体的な視覚刺激に対しては,潜時300ms以降の処理で頭頂葉での処理がなされていること,提示視差が大きくなると処理が行われる潜時が遅れていくことを推定した.一方,左右の眼に異なる単語を提示しての認識に関する実験を行ったところ,右利きの被験者のすべてで言語処理が左脳で行われていると推定されたが,左利きの被験者の1人は右脳優位であった.

�◆痢仝�学情報処理と画像情報処理の融合化とその知的光計測技術への応用(高井信勝) ]
 2003年度は,「光散乱場の光学的ホログラフィの概念を応用した電子透かしの研究を 継続的に行い,デジタルホログラフィの技術を画像の暗号化の研究に発展させる」こ とを計画し,研究を進めた.この計画の遂行において,汎用の8ビットデータとした 拡散型ディジタルホログラムから再生される像と原画像の差を定量的に評価し,再生 像の誤差が極めて小さくなる条件を明らかにした.つまり,誤差の小さい再生像は, ランダム位相変動が大きい拡散型ホログラムから得られることが明らかになり,この 条件の下で1ビットの誤差も生じない再生法を提案した.また,同時に,ランダムな 拡散型ディジタルホログラムに暗号復元キーを埋め込み,そのホログラム自体をコン テンツ情報の暗号媒体として使用するための基礎的な研究を行い,暗号キー埋め込み が十分可能であることの定量的な実験結果を得た.これらの成果は,ホログラフィッ クな暗号化を利用する電子透かし技術の確立に道を開くものと期待できる.

��[ 機能性光波による光・画像情報処理の高度化と知的光計測技術への応用(魚住純) ]
 非回折性,長相関性など光学計測・情報処理に有効な機能を有する光波の生成システムの考察と設計,光の波長情報を利用した分光計測における情報処理の高度化のための基礎的検討,および画像認識のための情報処理法の開発を目的として研究を進めた.
 機能性光波の研究においては,非回折性とフラクタル性を併せ持つ非回折性フラクタルビームの生成について計算機シミュレーションによる考察を行い,そのようなビームが生成可能であることを示した.また,フラクタル性を示す光散乱場の特性についてマルチフラクタル理論に基づいた解析を行い,そのような散乱場が実際にマルチフラクタル特性を持つことを明らかにした.分光計測における情報処理では,スペクトル処理に微分演算の拡張としての非整数次微分や非整数次絶対微分を導入することにより,スペクトルの多変量解析に基づいた物体の成分計測の精度を従来より向上させるための基礎的知見を得た.また,画像処理法の開発においては,2値化処理やマルチフラクタル解析などを応用することにより,画像認識による舗装路面の状態判別の精度向上のための基礎的知見を得た.

 



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