TOP活動実績2004年

(5) 視差の異なるランダムドットステレオグラムに対する脳内処理過程の比較検討
  第20回ファジィシステムシンポジウム講演論文集, pp.370-371, 2004-6

ヒトが奥行きを認知する際に最大の手がかりとなるものは両眼視差である.時分割液晶シャッター眼鏡を用いてRandom-dot stereogram(以下RDS)による立体的な視覚刺激を提示し,この刺激を被験者が観察する際の脳波を測定する実験を行った.先行研究で著者らの一部は等価電流双極子推定法により,立体視に関わる脳内処理部位が頭頂葉に関係していると推定した.またRDSの視差別に全被験者のgrand average波形を比較したところ,頭頂葉にECDが推定された潜時よりも後の潜時において各チャネルの波形が交差し収束する潜時が観察され,この潜時はRDSの視差が大きい場合に遅れて観察された.本研究ではこの潜時に着目し,RDSの視差別にこの潜時以前での脳内処理部位の推定を行った.

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