TOP活動実績2004年

(18) AHPの感度分析結果を用いた代替案ウェイトについて
   北海学園大学工学部研究報告, pp.167-174, 2005-2

 階層化分析法AHPは主観的判断とシステムアプローチをうまくミックスした問題解決型(提案型)手法の一つで,今日では意思決定の代表的な手法となっている.しかし実際の応用においては,一対比較行列の整合度が悪く,データに信頼性が不足している場合が多く見受けられる.本研究ではそのような場合は意思決定者の回答があいまいさを含んでいると考え,そのためウェイトも同様のあいまいさを含むものと仮定する.それを表現するためにここでは感度分析結果を用いたファジィ集合によるウェイト表現を用い,さらにウェイトの統合においてあいまいさの広がりを抑える演算を用いる.この結果により,どのようなあいまいさが代替案のウェイトに含まれているかを効果的に調べることが可能となる.

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