(25) ディジタル画像処理によるアナログレコードの音声再生
       第8回電子情報通信学会北海道支部インターネットシンポジウム論文集, pp.1-3, 2004-2
    
      SP盤モノラルレコードの再生方式は,現在普及しているCDとは異なり,
     触針式である.その性質上,再生を繰り返すことでレコードの溝の劣
     化が進む.そのため,歴史的に貴重なレコードなどを劣化させずに音
     声再生する非接触方式の技術が研究されてきた.
      その一つの方法として,レコード表面に光を当てたときに出来る音
     溝の影をディジタル画像としてコンピュータに取り込み,その画像を
     解析することにより,音溝の形状から音声情報を非接触に取り出す方
     法が提案され,実際に,22枚の画像を結合してレコードの音溝の一部
     (1/4秒程度)の音声再生に成功している. 本研究は,この方法を推し
     進め,プログラムや処理手順の見直し,および一連の処理速度の向上
     によって,より長い音声情報を抽出して再生する.