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(42) 二分依存関係に基づく深層格推測手法
   FIT2006 情報科学技術フォーラム講演論文集,pp.191-192,2006-9

 深層格の推測において,名詞−助詞−動詞となる一対の依存関係を基に行うことは,動詞の多義性などによる影響を受けやすい.したがって,文全体を考慮した知識を用いることが望ましいが,そのような知識は適用時の被覆率の点で問題が生じる傾がある.動詞の多義性を解消する方法の一つとして直前の名詞を含む文節を参照する方法が知られている.それゆえ,本論文では,深層格推測の知識表現を二つの名詞と一つの動詞を対象とした二分依存関係とすることで多義性と被覆率の両方の解決を試みる.

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