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(38) 研究ノート:『アイヌ神謡集』の電子化データの構成と利用

桃内佳雄,安曇恭徳,角谷礼雄
北海学園大学工学部研究報告, 第35号, pp.159-171, 2008-2


 アイヌ語と日本語の対照言語学的な考察を深め,また,アイヌ語と日本語の間の機械翻訳処理を高度化するために,アイヌ語文書やアイヌ語・日本語対訳文書の電子化データの構成とその利用のしくみに関する考察は,基礎的で,重要な課題である.本報告では,アイヌ語文書として,知里幸恵編『アイヌ神謡集』に着目し,その電子化データの構成と利用のしくみに関する基礎的な検討を行う.『アイヌ神謡集』の電子化データとして,アイヌ神謡集対訳データとアイヌ神謡集XML文書の構成を検討し,アイヌ神謡集対訳データについては,対訳データの構成を考慮した情報検索ツール及び基本辞書作成プログラムの試作について,アイヌ神謡集XML文書については,情報抽出・表示の基本的なしくみについて検討する.

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