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(36) 音声生成過程の可視化

鏑木時彦, 正木信夫, 元木邦俊, 松崎博季, 北村達也
日本音響学会誌, 64, 7, pp.412-417, 2008-7

音声生成の研究は、言語音の基本的な生成の仕組みをはじめとして、発声の仕組みやそれに付随する声質の解明、発話における運動制御、音声知覚との関連性、加齢や疾患の影響など、音声コミュニケーションに関わる多様な側面を対象としている。関連する研究領域も、工学、音声学、心理学、医療や福祉など、多岐にわたる。音声生成過程の可視化は、これらの多くの分野に大きなインパクトを与えることができる。本稿では、特に発話器官の形態と動態、声道内の音響現象、声帯振動に基づく音源波の生成にスポットをあて、それらの可視化について解説する。

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