(30) 対訳コーパスを用いた省略可能情報に基づく格フレームの自動獲得
三上優,越前谷博,桃内佳雄
言語処理学会年次大会第16回年次大会発表論文集,
pp.668-671, 2010-3
格フレームは機械翻訳において、意味的な情報が付与された重要な知識の一つである.格フレームの自動獲得の研究として対訳コーパスを利用する手法やWeb上の大規模のテキストから抽出する手法が提案されている。しかし、これらの手法は、言語解析ツールに強く依存するため、多言語への適用が困難となることが問題となる。本稿では、様々な言語の格フレームの自動獲得を目的とした新たな手法を提案する。本手法は,言語解析ツールが豊富に存在し、かつ、最も広く利用されている言語として英語を中間言語に利用することで,言語解析ツールが十分には得られない言語の格フレームを自動獲得する、例えば、日本語とスペイン語を言語解析ツールが不十分な言語と位置付けた場合、英語-スペイン語間対訳コーパスを用いて、日本語-スペイン語間の格フレームを自動獲得する。