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(35) 技術報告:2値画像の細線化における連結数の役割の再検討

高井信勝
北海学園大学工学部研究報告, 第38号, pp.155-172, 2011-2


現実に画像として得られた文字,指紋,設計図面,地図などは白と黒からなる2値画 像で表現することで十分であり,さらにそのような画像は骨格をなす線幅1の芯線に よって特徴付けられる.この芯線画像を作るときに用いられる細線化アルゴリズムは Hilditchのアルゴリズムに基づいている.ところがこの種のアルゴリズムの中には, 画素の削除条件を曖昧に記述しているものが散在し,煩雑で不完全な条件下で使われ ている場合も見受けられる.本研究では,走査マスクの8近傍画素に関して連結数(8 近傍連結数)を詳細に検討し,これにより連結数の違いが持つ注目画素の役割を再検 討することにより.細線化アルゴリズムの注目画素削除条件を再確認した.また同時 に,この削除条件を用いた細線化のMATLABプログラムを提供している.

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