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(15) 一対比較行列の感度分析結果によるANPのファジィウェイト表現

齋藤達彦,大西真一
平成23年度電気・情報関係学会北海道支部連合大会,講演番号190,2011-10

意思決定の代表的な手法の一つとして階層分析法(AHP)がある。またそれにネットワーク構造を加え拡張したものにANP(Analytic Network Process)がある.ANPでは超行列の要素として一対比較行列の固有ベクトルを用いることがある.そのうちの一つ以上の一対比較行列の整合性が悪い場合が存在し,そのとき最終結果の信頼性が損なわれる.このような問題への対処の一つとして超行列の要素をファジィ集合を用いて表現する手法を提案する.ファジィ集合とは1965年にZadehによって提唱された、集合に帰属する度合を表すメンバシップ関数により,あいまいな対象を定量化して扱う概念である.本研究では大西らが提案した感度分析結果を使用したウェイト表現の拡張を用いて,ANPの超行列の要素に十分な整合性が無い一対比較行列の固有ベクトルを用いた場合の評価について考えていく.

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