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(45) 多視点裸眼立体視ディスプレイの遠近感覚測定への応用(第3報)

菊地慶仁
北海学園大学工学部研究報告,第39号,pp.163-170,2012-02


裸眼立体視ディスプレイは,液晶シャッター眼鏡を装備しなくても複数の視点から立体視が得られ,より自然な視覚を得ることが可能なデバイスである.この研究ではこのタイプのディスプレイを初期アルツハイマー病患者に特有な遠近感覚喪失の検出に利用可能することを目的としている.第1報では,先行研究との比較を行い,同一距離の判断が(1)接近する場合と(2)遠ざかる場合では同じ特性を持たないことが判明し,第2報ではこれを相殺する方法を提案した.本報では,オブジェクト配置と移動方法について先行研究にとらわれない方式の測定方法の開発と実験結果について報告する.

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