TOP活動実績2002年

(62) 画像処理による農作物害虫遠隔計数システムの開発
    農業機械学会北海道支部第53回年次大会講演要旨, pp.24-25, 2002-8

 環境問題や低農薬野菜に対する市場ニーズなどからクリーン農業の重要性が高まっている。クリーン農業を推進する一手段として、農作物の害虫発生状況の調査を行い、害虫防除のための農薬散布適正化を図ることが挙げられる。現在、農作物の害虫発生予察を行うひとつの手法として、フェロモントラップを圃場に設置し、誘殺した害虫数から発生状況を調査している。しかし、フェロモントラップによる調査では、作業者が圃場に出向き、目視により害虫数を数えなければならず、非常に煩雑な作業となっている。本研究では、キャベツ等のアブラナ科野菜の害虫であるコナガを対象として、合成フェロモンにより誘引した害虫を粘着シートに捕獲し、画像処理により自動計数して、離れた場所から計測結果の確認を行うことができる害虫遠隔計数システムの開発を行った。
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