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(2) 奥行き認知による痴呆患者の判別について
  情報処理北海道シンポジウム2003, p.71, 2003-4

高齢化社会に伴い痴呆患者の増大が大きな社会問題になっている.著者らは奥行き知覚の実験を行い,双極子推定法によって頭頂葉での反応を認めた.この部位がアルツハイマー病の患者の初期障害部位と一致していることから,脳内部位の機能の観点から奥行き知覚とアルツハイマー病との関連性を調べた.
これまでにアルツハイマー病患者と対照群として20代の正常な視覚機能をもつ被験者とに対して奥行き知覚に関しての実験を行い,判別分析により患者群と健常者群とでは奥行き認知の結果が異なることを認めた.
本研究ではアルツハイマー病患者および患者と同年代の正常な視覚を有する健常者と患者に対しての奥行き認知の計測および有効な判定パラメータの検討を行った.

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