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(44) 一文一格の原理と規則化に基づいた深層格の自動推測手法
   FIT2003情報科学技術フォーラム情報技術レターズ, 第2巻, pp.91-92, 2003-9

本稿では,概念体系と概念ごとの深層格の選好知識を言語普遍と仮定し,分類語彙表とEDRコーパスから計算された確率を近似的に用いることで,構文解析が行われた文に対して深層格を自動的に推測する手法について提案する.今回の実験では,EDRコーパスを評価データしたクローズドなものであったが,一文一格の原理を基に推測を行うことで,確率的に最大の深層格を推測する手法の正解率61.8%を63.2%に向上させることができた.また,推測された結果を基に,7割以上で同一の深層格と対応する表層格を規則として獲得し,規則に従って再解析を行うことで66.0%まで向上できたことを確認した.

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