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(28) 劣化度の非侵襲計測が可能な高機能人工関節の開発T

林周,平田恵啓,内貴猛,竹内文也
生体医工学シンポジウム2010予稿集, p.569, 2010-9


我々は長期の使用によって生じる人工関節の性能変化(劣化度)を外部より非侵襲的に計測可能な高機能人工関節の開発を目指している。本報告では,劣化度の評価指標として加速度に着目し,その基礎的な検討として小型加速度計を用いた歩行解析を行った。3 軸小型加速度センサを膝上,脛部に取り付け,屋内床上の通常歩行と滑りやすい雪氷上の歩行,そして雪道を模擬した人工滑走面での歩行動作について加速度データの収集・解析を行った。その結果,屋内床上を通常歩行する場合に比べて滑りやすい路面の場合には,脛部位では鉛直方向成分と進行方向成分の加速度に減少傾向がみられ,歩行路面の違いによる加速度の周波数特性を指標として使える可能性が示唆された。

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