学科紹介

社会環境工学科

学科の特徴

将来の高齢社会・情報社会が求める人と環境にやさしいまちづくり

これからのまちづくりは、環境との共生や既存施設の維持管理はもとより、 将来の高齢社会・情報社会を見据える必要があります。 例えば、冬期でも高齢者にやさしい都心環境の整備、 ITの利活用による生活利便性や住民満足度の向上、 セキュリティ対策や防災・災害に強い地域づくりの促進などが重要性を増しています。

このような時代の変化と要請を踏まえ、 社会環境工学科では伝統的な社会基盤施設の整備に関する教育を継承しつつ、 これらに必要な技術と知識に幅広く対応できる能力を身につけるため、 平成19年度から「社会環境コース」「環境情報コース」の2コース制を展開し、 核となる教員を新規に採用して、教育内容の一層の充実を図っています。 新しい社会環境工学科は、このような時代の変化と要請に対応しながら、 公的機関、民間、そして市民相互の情報交流と連携促進に貢献できる人材を養成します。

導入教育・初年度教育

高校から大学に移ったときには、いろいろなギャップがあり戸惑うことがあります。そのため本学科は、1年次の導入教育・初年度教育には力を入れています。例えば、大学入学前の数学、物理学の履修が十分でない学生に対し、基礎物理数学セミナー、数学基礎セミナー(いずれも選択)を開設しています。また、専門教育への準備として、シビルエンジニアリング(CE)基礎セミナー、あるいは総論などの科目も開設しています。

充実した就職指導・資格取得

本学は、伝統的に高い就職率を誇っています。資格取得の面も充実しており、JABEE認定による技術士補の他にも、測量士補などの資格を卒業と同時に得ることができます。教授陣と、4,000名以上にもおよぶ本学科卒業生のOB会(北杜会)との緊密な連携バックアップによって、皆さんの就職を強力にサポートします。

技術者倫理教育

近年、技術者による不祥事件(原発、食品加工業、自動車メーカー、官製談合、耐震強度偽装など)が多発し、技術者倫理の重要性に対する認識が急速に高まりつつあります。本学科では「技術者倫理・演習」を必修科目とし、さらに科目間での技術者倫理教育を横断的に行うことにより、社会的に信用・信頼される技術者の育成を目指します。

社会環境コース

社会基盤施設の設計・建設と維持管理。新しい時代の専門建設技術者を養成します。

社会環境コースでは、国民の安全・安心のための生活基盤、および経済活動の活性化のための生産・流通基盤等の計画、設計、建設のための基礎的な技術者教育を行います。さらに、社会基盤施設の維持管理のためのソフトからハードにわたる種々の新技術、異常気象により深刻化する自然災害への適切な対応能力に習熟し、既成の概念にとらわれない、発想に満ちたデザイン能力により、新しい時代の要請に応え得る“専門建設技術者”の育成を目標とします。

key word 1: 設計・デザイン

これからの技術者に求められることは、幅広い地球的視野と工学知識を総合する能力であり、その上で種々の施設・構造物の設計・デザインを行うことです。そのために、工学基礎としての数学、物理学、構造力学、水理学、土質工学などの基礎的教育に力を入れ、さらに計画・道路系、構造・材料系などの科目において、応用力のあるデザイン能力の養成を目指します。

key word 2: 防災

多発する地震、台風による風水害、地すべり、火山……。国民の理解と合意形成を得て行われる防災対策は、安全安心な国土の形成には必要不可欠です。社会環境コースでは水工系、構造・材料系、土質・施工系の科目群から、防災対策のハード的な面を学びます。さらにこれらは、環境情報コースの都市情報系、都市防災系の科目とも連携し、ソフト的な面も合わせて学ぶことができます。

key word 3: 維持管理

シビルエンジニアリングはこの半世紀余り、多くの社会基盤施設を建設し、地域の市民生活に密接に関係してきました。しかし今、多くの社会基盤施設が老朽化・劣化し、これからは社会基盤施設の「維持管理」や「長寿命化」が重要な課題となります。維持管理・設計系科目を中心に、とくに北海道の地域特性を考慮した社会基盤の建設技術や維持管理技術を学びます。

環境情報コース

環境に配慮し、あらゆる人に優しい安全、安心なまちづくり。文理融合型の技術者を育成します。

環境情報コースでは、都市環境工学、都市情報工学、都市経営工学、都市防災工学の基礎的な技術者教育を行います。さらに、近年重要性を増している環境保全対策、防災政策、福祉政策に必要不可欠なリスク管理、社会調査、および合意形成等の手法に習熟し、環境への配慮を常に欠かさない人間中心の視野を持ち、あらゆる人にとって優しい安全、安心なまちづくりを目指す“文理融合型の技術者”の育成を目標とします。

key word 1: 都市学

都市学に関する科目は、主にカリキュラム中の都市経営系に示されています。特に、積雪寒冷地における交通政策、あるいは交通弱者に対するバリアフリーなどの福祉政策の策定において、市民の合意形成を支援する能力を養成します。さらに、市民や社会とのコミュニケーションなどを深く考える社会心理学や合意形成論などの科目群も多数配置し、人間中心の幅広い視野と見識を持った文理融合型の技術者の育成を目指します。

key word 2: 情報

情報に関する基礎的知識の習得はもちろんのこと、情報処理・演習、データ処理論演習、プログラミングなどの応用的な科目も多数配置しています。例えば、高齢社会に求められる人に優しい情報技術や、まちづくりにおける市民参加と合意形成を支援する情報技術の応用なども学びます。またこれらは、防災システムとも深く関連し、都市防災系の科目と共に、防災システムの構築から管理まで幅広く対応できる能力を養成します。

key word 3: 環境

環境関連科目の中心となる都市環境系の科目では、環境問題に関する正しい知識を習得するとともに、環境保全と人間生活が両立できる社会を実現するための考え方、手法を幅広く学びます。実験・実習を多数配置しており、講義で学んだ知識を実践に応用する技術を身につけることができます。例えば、環境の質を把握する方法を環境計測学などの講義で学び、実際の測定方法・計算方法を環境工学実習などで実践を交えて学びます。