交通計画(社会環境コース・環境情報コース)
写真は都市交画に関する幾つかの困った現象を表しています。写真①では道路の両側に観光客用の大型バスが駐車していますが、観光都市を目指す街としてはそれなりの駐車設備が必要でしょう。写真②は街中でのタクシーの客待ち駐車です。交差点の横断歩道まで タクシーが駐車しています。さらに写真③は、歩道上での自転車の駐車です。自転車がずいぶん歩道を狭めていることが分かります。 また写真④は、交差点での歩行者と自転車の混合交通ですが、軽車両である自転車は全て信号無視をしていることになります。
これらのことは、限られた交通空間の中で、多くの交通機能が共存することの難しさを表しています。交通計画は、皆で少しずつ我慢し合いながら、狭い交通空間を使う方法を考えます。
土質工学・演習(社会環境コース)
私たちの生活になくてはならない道路、鉄道、地下鉄、空港、港湾、堤防、橋梁などの社会基盤は、すべて「地盤上」や「地盤中」に造られています。この地盤は“土”または“岩”からできています。さらに、この“土”や“岩”は自然界で出来上がった小さな鉱物粒子と水と空気から構成されています。「地盤」の性質を詳しく知って、必要な強度や支持力を発揮させるための技術を扱うのが土質工学です。
この科目では、土の物理的性質、土と水の関係、土の圧縮性、土の強さ、土が構造物に与える力、地盤の支持力、斜面の安定性などの内容を講義と演習を通して学びます。地震や豪雨に耐えることのできる、安全で、災害に強い国土を築いて維持するための、最も基礎となる工学的知識を身につけることができます。