身に付けた知識が、社会でどのように使われているのか
大学の講義や実習で身に付けた知識が社会でどのように使われているのかを知ることは、勉学意欲の向上や卒業後の進路選択に大いに役立ちます。社会環境工学科では、卒業までにいくつかの現場見学のプログラムを用意しており、これまで国道の改良工事現場や建設途中のダム、火薬工場などの見学を行っています。
2012年7月24日(火)、本学科3年生を対象として『夕張シューパロダム現場見学会』を実施しました。夕張シューパロダムは北海道夕張市の南部、夕張川の上流に建設中の多目的ダムであり、灌漑用水・上水道用水の確保や水力発電・洪水調節を目的とします。ダム堤体は重力式コンクリート形式であり、その堤高、堤頂長、堤体積は、それぞれ110.6m、390m、940,000m3になります。
なお、「シューパロ」とは本当の夕張川、夕張川の本流という意味です。 夕張の語源がアイヌ語のユーパロで、鉱泉のわき出るところという意味に、「本当の」あるいは「源の」と言う意味である「シ」をつけ、シ・ユーパロからきています。
参加学生43名、引率教職員3名は大型バス2台に分乗して夕張に向かい、夕張清水沢地区公民館にて工事現場の概要説明および昼食後、ダムサイトの建設現場にて詳細な説明を受けました。現場での説明はJV担当者の他、本学科卒業生4人が説明に当たってくれました。今後、ダム工事は殆ど予定されていないので、今回の現場見学会は貴重な機会と考えられます。
夕張シューパロダム(建設中) 下流よりダム堤体を眺める。堤高はまだまだ高くなる予定です。
集合写真 公民館前での参加学生による記念写真撮影
ダム下流面図