カリキュラムの特徴(電子情報生命工学専攻−修士課程)

現在の高度情報化社会は、電子工学、情報通信、生命工学、環境エネルギーなどの様々なキーテクノロジーが密接に融合し、相互に高めあうことにより形成され、発展してきた。
この傾向は今後、ますます加速すると予想され、人間を含む地球全体にとって、より優しい社会へと成長して行くためには、広い視野に立ち、優れた見識を持って、より高度な諸技術の研究と開発に携わる研究者・技術者の育成が求められる。

電子情報生命工学専攻は、このような要求に応えるために、電子情報工学および生命工学を構成する諸分野に興味を持ち、そこから自分の分野を選択し、その高度な専門的知識を修得するとともに、異分野にまたがる新しい技術の開発を進めて行くことのできる研究者・技術者の育成を目指している。本課程は、すでに実務についている社会人にも門戸が開かれている。

本課程では、光・電子、計測・制御、情報処理、生態情報、ゲノム情報、生命環境などの幅広い専門分野にわたる講義と研究を行う。標準2年の在学期間に、分野の異なる複数の教員の指導・助言の下で、講義(18単位以上)、ゼミナール(必修6単位)を修得し、各自の研究テーマに沿って特別研究(必修6単位)を行い、その研究成果を修士論文等として完成させなければならない。特別研究は、基本的には、指導教授による個別指導という形で行われるが、各自の独創的な発想が最重要な推進力となる。

電子情報生命工学専攻 修士課程

授業科目

開講の有無については研究科にお問い合わせください。

共通科目
科目単位
電子情報生命工学総論2
光・電子工学
科目単位
光物理工学特論2
高周波工学持論2
アンテナ・伝搬工学持論2
量子電子工学持論2
電子材料実験学持論2
電子・光デバイス工学持論2
レーザー応用工学持論2
計測・制御工学
科目単位
制御情報工学特論2
画像計測工学特論2
光計測工学特論2
応用システム工学特論2
情報モデリング工学特論2
生体計測工学特論2
情報処理工学
科目単位
情報数理工学特論2
言語情報工学特論2
知能情報工学特論2
計算言語学特論2
人工知能学特論2
計算モデル持論2
ソフトウェア工学持論2
シミュレーション科学持論2
人間情報工学
科目単位
視覚情報工学特論2
音声情報処理工学特論2
聴覚情報処理工学特論2
応用知識工学特論2
意識情報数理特論2
インタラクション工学持論2
生命情報工学
科目単位
ゲノム編集工学持論2
生体情報工学持論2
生化学持論2
分子遺伝学特論2
植物遺伝子工学特論2
生命環境工学
科目単位
生命動態工学持論2
染色体工学特論2
免疫工学特論2
植物環境工学特論2
環境・エネルギーシステム特論2
特別研究
科目単位
電子情報生命工学特論ゼミナールⅠ3
電子情報生命工学特論ゼミナールⅡ3
電子情報生命工学特別研究Ⅰ3
電子情報生命工学特別研究Ⅱ3

指導計画

第1年次
  • ガイダンスを経て、指導教授と相談のうえ履修科目を決定します。
  • 指導教授と相談のうえ修士論文作成の準備をすすめます。
第2年次
  • 1年次の履修状況を確認のうえ、2年次の履修指導を行ないます。
  • 修士論文の準備と執筆計画の具体化。
  • 修士論文の提出(1月)と審査委員会の設置。課程修了者発表(3月上旬)。
  • 学位記授与式にて学位の授与。

修了要件

指導教授の担当する講義2単位及び必修14単位を含む合計30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文等の審査及び試験に合格することが修了要件となります。
特別研究は、異分野アドバイザー制度に基づき、「電子」「情報」「生命」の教員で構成される異分野アドバイザーの助言・研究支援を受けます。
上記要件を満たした方に、修士(工学)の学位が授与されます。