取得学位 | 学士(教養)(国際基督教大学) 修士(理学)(早稲田大学) 博士(理学)(早稲田大学) |
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担当科目 | 物理学概論Ⅰ・Ⅱ、コンピュータ科学、物理学Ⅰ・Ⅱ |
専門分野 | 物理学(重力の理論的研究と宇宙論・宇宙物理学への応用) |
研究テーマ | (1)空間はなぜ3次元なのか、(2)時間と空間の正体は何か、(3)宇宙に始まりや終わりはあるのか、もしあるならばどのように誕生し終わるのか、という3つの問いに答えることが大きな目標です。それに近づくために(i)重力・時空の本質はブラックホールの性質の中に投影される、(ii)これらの問いの最終的な解答には重力の量子論が必要である、という考えに基づいて一般相対性理論やそれを拡張した重力理論の研究を行っています。 |
キーワード | 一般相対性理論、ブラックホール、量子重力、宇宙論 |
教育・研究への 取り組み | 教育では主に工学部1年生の物理科目を担当していますが (1)講義ノートと講義スライドを授業開始前に公開することで学生のノート取りの労力を減らす、(2)スライドとペンタブレットを用いることで板書の時間を減らし問題演習の時間を増やす、としています。またWindows PCとMicrosoft Officeの操作を教える「コンピュータ科学」の授業ではオンデマンド授業にも対応できる音声入りPowerPointファイルの教材を船川大樹先生と共同で作成しました。 一方、私は研究においてノートパソコンと紙とペンしか使わず、お金や場所をあまり必要としません。一般性のある強い結果や独自性のある結果を目指し、「前進をやめない」をモットーに研究しています。そのためにはたっぷりした時間が必要なので、それが得られるように努めています。 |
趣味 | アインシュタイン方程式の厳密解 |
おすすめの作品 | ・『Exact Solutions of Einstein's Field Equations, 2nd edition』 (Hans Stephani, Dietrich Kramer, Malcolm MacCallum, Cornelius Hoenselaers, Eduard Herlt著 Cambridge University Press) ・『Exact Space-Times in Einstein's General Relativity』 (Jerry B. Griffiths, Jiri Podolsky著 Cambridge University Press) |
受験生へメッセージ
現在では高校の必修科目に「情報」が含まれていますが、それは現代では情報が必須の知識とみなされたからです。実は「情報」という分野がとらえる射程はとてつもなく広く、スマートフォンやAIの進化だけでなく最先端の物理学研究にまで及んでいるため、私も強い興味を持っています。
電子情報工学科では情報工学(ソフトウェア)だけでなく電子工学(ハードウェア)の知識も身に着けることができ、双方の専門知識を備えた人材は社会の様々な場所で必要とされます。高校の物理・数学の教科書は素晴らしく書かれているので「教科書の内容をマスターする」を目標に勉強しましょう。しっかりと理解すればかなり高いレベルに到達できます。