取得学位 | 博士(情報科学)(北海道大学) |
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担当科目 | 基礎演習、教養科目特別講義(情報リテラシー)、プログラミング序論Ⅰ・Ⅱ、計算機実習Ⅱ、自然言語処理、卒業研究 |
専門分野 | 自然言語処理 |
研究テーマ | 自然言語処理とは、コンピュータで人間の言葉を処理するための技術のことです。パソコンやスマホでの日本語入力、スマートスピーカー、検索エンジンなどの身近なサービスも自然言語処理が支えています。最近ではChatGPTに代表される生成系AIの技術でも注目を集めています。 私の研究の柱の一つは日本語オノマトペの工学的応用です。オノマトペとは擬音語や擬態語のことで、微妙なニュアンスを伝えられる便利な言葉です。しかし、「微妙なもの」が苦手なコンピュータにとっては扱いにくい言葉でもあります。そこで、オノマトペの意味を適切に処理するためのシステムを実現しようとしています。 |
キーワード | オノマトペ、コーパス分析、テキストマイニング、議会会議録 |
教育・研究への 取り組み | 社会が複雑に変化する中、複数の分野を横断した知識や技術が今後ますます重要になるでしょう。自然言語処理も、情報科学の一分野であると同時に言語学や認知科学、心理学などの学問と関連が深いのが特徴です。文系/理系の枠にとらわれない広い視野をもつことを大切にして教育・研究に取り組もうと心がけています。 また、学生のみなさんには「論理的に伝える技術」を身につけてほしいと思っています。そのため、授業や実習、卒業研究ではアウトプットの機会を増やすよう工夫しています。 |
教育研究紹介 | 自然言語処理、特に「オノマトペの意味の理解」 |
趣味 | 甘味探訪 |
おすすめの作品 | Tokyo Rendez-Vous(King Gnu)、Detroit: Become Human |
個人Webサイト | https://sites.google.com/hgu.jp/yuzu-uchida/ |
受験生へメッセージ
研究を進めていると、人間の言葉をコンピュータで扱うことの難しさに何度も気付かされます。人間の言葉や行動はあいまいなものであり、機械では扱いにくいのです。一方で、この「あいまいさ」こそが人間らしさなのだと考えることもできます。
受験生のみなさんには、答えが一つに決まらないあいまいなことをじっくり考える習慣をつけてほしいと思います。大学での学びにも必ず役立つはずです。