取得学位 | 博士(文学) |
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担当科目 | 言語学、アイヌの言語と文化、一般言語学セミナー、音声学セミナー |
専門分野 | 言語学、イテリメン語研究 |
研究テーマ | ロシア、カムチャツカ半島の先住民の言語であるイテリメン語の研究をしています。文字のない言語の研究は直接現地に赴いて話者とコミュニケーションし、話者の音声や映像を記録してその言語の語彙を収集するところから始まります。音声データから音を文字化し音素を抽出し、音と意味の関係づけを行い、最終的には複雑な文法の解明をしたいと考えています。 著書:『イテリメン語文法 -動詞形態論を中心に-』北海学園大学出版会、2021(単著), Polnyj Itel'mensko-russkij slovar'. Kulturstiftung Sibirien, 2021(共編)ほか |
キーワード | 危機言語、フィールド言語学、形態論、ロシア先住少数民族、北方諸言語 |
教育・研究への 取り組み | 言語学は人文学のひとつとして数えられていますが、どんな言語も持っている文法の自立的なルールを解明する方法論は理工系分野にも通じると考えています。今日では音声認識や自動翻訳、生成AIなど,言語とコンピュータを結びつける技術が発展し、その重要性が増しています。自然言語をコンピュータで扱う上で基礎知識として欠かせない言語学の重要性を知ってもらうこと、そして世界の様々な言語の多様性を通じて、人類が長い年月をかけて発展させてきた言語とは何なのかを探りたいと考えています。英語や日本語などの大言語だけではなく、少数言語の教育研究や翻訳にもAIなどの情報技術が応用できるようになることを望んでいます。 |
教育研究紹介 | イテリメン語の文法研究 |
趣味 | 音楽鑑賞(重金属系、ゴシック系、ロシアのロック・ポップスなど) |
個人Webサイト | https://researchmap.jp/chono |
受験生へメッセージ
「勉強をしていると「こんなことやって何の役に立つのか」という思うことがあるかもしれません。しかしそれはとてもつまらない考え方だと思います。「今まで知らなかったことを知る」ということは、本当はとても「面白い」ことなのです。役に立つか立たないかは、皆さんの生き方次第。新しい知識を得ること、毎日新しい自分を更新していけることを純粋に楽しんでもらえたら幸いです。