ニュース電子情報工学科

掲載日:2019.01.29

以下の日程で「第1回 数理物理セミナー」を開催いたします。

開催日時 2019年 2月15日(金)16:00~17:30 (90分)
場所 北海学園大学 豊平キャンパス2号館 1階 15番教室
講演者 布田 徹 (国士館大学 理工学部)
タイトル スペクトル写像定理を用いた多次元スプリット・ステップ量子ウォークの固有値解析
アブストラクト 量子ウォークは、古くはFeynmanらの著作にその原型が見られるが、2000年前後に量子アルゴリズムへの応用が見出されたことで本格的な進展が始まった比較的新しい研究対象である。2002年には量子ウォークの弱収束定理が初めて証明され、古典的なランダムウォークと著しく異なる性質が注目を集めた。最近の研究で、量子ウォークに対してスペクトル・散乱理論等のヒルベルト空間上の作用素論が有効に機能することが明らかになってきている。本発表では、d次元2d状態スプリット・ステップ量子ウォークのスペクトル解析に関する最近の進展を紹介する。なお、本発表は成松明廣氏(横浜国立大)、齋藤渓氏(横浜国立大)、鈴木章斗氏(信州大)との共同研究に基づく。

(世話人:船川 大樹)