ニュース電子情報工学科
掲載日:2022.12.22
電子情報工学科の内田研究室が、コネヒト株式会社と「出産前後の母親のオンラインコミュニティにおける言語表現の分析」についての共同研究を開始しました。
■研究の背景と目的
少子化、コロナ禍での出産・育児など目まぐるしく生活環境や価値観がアップデートされています。毎年30万世帯もの出産を起点とした情報接点や蓄積されたビックデータを活かし、妊娠・出産・子育てに関する社会課題の解決を目指します。
■研究の概要
【テーマ】
出産前後の母親のオンラインコミュニティにおける言語表現の分析
【研究体制】
工学部電子情報工学科の内田教授を代表に、他大学とも連携して自然言語処理の研究者、および心理学の研究者とともに実施します。
【研究内容】
• 妊娠・出産・育児ドメインにおける言語表現の特徴を明らかにする
• 母親の生の声からニーズを把握し、必要な情報を適切なタイミングで提供する
• 複数のデータを結びつけて活用する技術によって母親と行政の橋渡しをする
■内田教授のコメント
コネヒトさまからご提供いただくデータは、ママたちのリアルな声の集合体です。ひとりひとりが抱えているさまざまな困りごとや悩みだけでなく、先輩たちの経験やアドバイスといった先人の知恵も蓄積されています。自然言語処理の技術や社会心理学の知見を活用してこのデータを分析すると、「ママたちはどの時期に何に悩み、どのように乗り越えてきたのか」「ママたちは何を知りたいのか」「ママたちの共感は何に集まるのか」を明らかにできます。さらに、ママたちが必要としている情報を分かりやすく提供したり、ママたちの声を行政の施策に活かしてもらうこともできるのではないかと期待しています。この研究プロジェクトを通して安心して子育てができる社会づくりに貢献したいと考えています。
■プレスリリース
共同研究開始に関するプレスリリースはこちらからご覧いただけます。
https://connehito.com/news/hokkai-gakuen/