ニュース電子情報工学科

掲載日:2023.10.24

科学者の業績を評価するために「論文の被引用回数」という指標は広く使われていますが、研究者人口の少ない分野や共著論文をほとんど書かない人が不利になるといった問題があります。これに対してスタンフォード大学とエルゼビア社はより公平に業績を評価する「標準化された引用指標」(注)を導入し、22の科学分野と174の小分野における「上位2%、もしくはc-scoreでの上位10万人」の科学者を毎年選出しています。今年のリストは2023年10月4日に発表され、前田教授は「生涯(career-long)」と「単年度(single recent year)」の2つの区分の両方において3年連続で選出されました。

前田教授は現在ドイツのマックス・プランク重力物理学研究所(アルバート・アインシュタイン研究所)において在外研修中で、2024年3月に帰国予定です。

注:「標準化された引用指標」とは被引用数、h-index、共著者数を調整したhm-index、著者順が異なる論文に対する被引用数、そして生産性(論文数)よりもインパクト(被引用数)に重点を置く「c-score」と呼ばれる複合的指標に基づくもので、今回のリストは少なくとも5つの学術論文を発表した全科学者から選出したものです。

ウェブサイト:
October 2023 data-update for “Updated science-wide author databases of standardized citation indicators”
https://elsevier.digitalcommonsdata.com/datasets/btchxktzyw/6

スタンフォード大学とエルゼビア社が発表する「世界のトップ2%の科学者」に本学の前田秀基教授(工学部電子情報工学科)が3年連続で選出されました。

ドイツ・ベルリンのシュプレー川