2025年11月7日(金)、北海学園大学工学部電子情報工学科にて、学生のキャリア支援を目的とした技術者講演会が開催されました。今回は三菱電機住環境システムズ株式会社様とフェンリル株式会社様の2社をお招きしました。

三菱電機住環境システムズ様からは、米谷駿吾様、佐々木啓太様が登壇し、空調冷熱、電材住設、家電といった同社の幅広い事業内容と、ルート営業、機種管理などの多様な職種を紹介されました。また、本学科卒業生である米谷様ご自身の就職活動経験を交え、就活への取り組み方や、理系学生が持つ専門知識の価値について具体的なアドバイスを送られました。

講義を聞いた学生からは、「これまで自己分析ばかりにとどまっていたが、インターンや業界研究にも積極的に取り組んでみたいと感じた」「家電製品の裏には多くの工程や技術が詰まっていることが分かり、より身近に感じられた」といった声が聞かれ、実際の職場や製品開発のプロセスに触れることで、将来への視野を広げるきっかけとなったようです。

フェンリル様からは、畑中善行様、小野泰之様が登壇し、ソフトウェア開発の具体的なプロセスについて詳しく解説されました。開発はコーディングだけでなく、プリセールスから保守までの全工程で構成され、チームによる役割分担が必須であると説明。最後に、技術のトレンドとして生成AIに言及し、学生は倫理観を持ちつつAIを積極的に使いこなすことの重要性を強調しました。

学生からは、「ソフトウェア開発の流れを初めて体系的に理解できた」「アプリ開発では見た目だけでなく、使いやすさや安全性まで考える必要があると気づいた」「クライアントとの関係構築が、継続的な事業運営においていかに重要かが実感できた」といった感想があり、現場の具体的な知見が強く印象に残った様子がうかがえました。

講演後には、両社の登壇者に対し、学生からキャリアや技術に関する多くの質問が寄せられました。登壇者の皆様には、一つひとつに丁寧にご回答いただき、学生の将来への興味関心を深く刺激する大変充実した時間となりました。

最後に、ご多忙の中、本学の教育にご協力いただきました三菱電機住環境システムズ株式会社の米谷駿吾様、佐々木啓太様、阿部貴文様およびフェンリル株式会社の畑中善行様、小野泰之様の皆様に、心より感謝申し上げます。また、講演会の開催にあたり、北海道デジタル人材育成推進協議会の取組の一環として北海道経済産業局のご協力をいただきました。開催に向けてご調整いただいた北海道経済産業局のご担当者様に心よりお礼申し上げます。