ニュース電子情報工学科

掲載日:2024.09.06

電子情報工学科卒業生(大黒谷 清吾さん、弥勒院 達紀さん)の卒業研究成果を、Chitose International Forum 2024(CIF24)において発表しました。また、本研究は北大電子研・平井准教授、慶応大・海住教授との共同研究成果となります。

タイトル: Selective synthesis of conductive graphitic nanomaterials using local laser-heating
発表日:9月3日
学会情報:Chitose International Forum 2024(CIF24)(千歳科学技術大学、9月3日―9月4日)
講演会ページ:http://cif24.chitose.ac.jp

エタノール中の鉄ニッケル合金(NiFe)基板にレーザーを照射すると、マイクロメートルサイズの局所領域が1000℃以上に加熱されます。この熱によりエタノールが炭素や酸素、水素に分解され、NiFe基板上に炭素のみが再結晶化します。この反応により、NiFe基板のレーザーを照射した部分に選択的に高品質なグラファイトを合成することに成功しました。グラファイトは、高い導電率と熱伝導率をもつことから、次世代の電子デバイス材料などへの応用が期待される物質であり、レーザーを照射するだけで任意の位置に高品質なグラファイトを作製できる本手法は、新しいグラファイト作製方法として注目されています。

電子情報工学科卒業生の卒業研究成果をChitose International Forum 2024(CIF24)で発表しました。