空間デザイン演習基礎

空間デザイン演習基礎

建築空間のデザインには、湧き上がるイメージと実際のスケールとを対応させられる正確な寸法感覚が重要です。この演習は、空間デザインに欠かせない①イメージの湧かせ方、②正確な寸法感覚、さらに③コミュニケーション力を身につける最初のプロセスです。 少人数による空間の創造を経たのち、10名弱のグループでデザイン検討と製作に取組み、実寸大の空間を構築します。

①~③の修得に加え、設計者の独りよがりでは建築空間を実現できず、建てる人や技術の存在、材料特性の理解、適切な意思疎通が不可欠と実感することも目指しています。

環境計測演習

環境計測演習

建物内にいる人がどういうときに“快適”と感じると思いますか?
例えば、教室が寒かったり、うるさかったり、暗かったりすると勉強に集中できません。また、コンサートホールで音楽が聴きにくいとせっかくのコンサートも台無しです。
“快適”な建物をつくるためには、目的に応じて適切な“暖かさや涼しさ(熱環境)”、“静かさや聴きやすさ(音環境)”、“明るさ(光環境)”を確保する必要があります。

この授業では、“快適”な建物を実現するために必要な、熱環境、音環境、光環境の計測方法と分析・評価手法を学びます。

建築材料実験

建築材料実験

この科目では鉄筋コンクリート造建築物の骨組みとなる鉄筋とコンクリートの性状を把握するための実験等を行います。鉄筋は工場生産品を用いますが、コンクリートは学生たちが作製します。材料(砂利、砂、セメント、水等)の性状把握試験から始まり、各材料のブレンド量決定から練混ぜおよび生コンクリートの試験、型枠への打込み、そして作製したコンクリートの強度試験などを行います。

いずれも良いコンクリートの作製には重要であり、実験が失敗することもありますが、体験を通して学生たちは多くのことを学ぶことができると考えています。